1歳のころに娘がかかったアデノウイルス感染症。
その時は運よく、僕も妻もうつることはことはありませんでした。
しかし、大人もアデノウイルス感染症にかかることは大いにあります。
大人がかかるアデノウイルス感染症についてまとめてみました。
アデノウイルス感染症全体、特に子供の場合についてはこちらを見てください
大人がかかるアデノウィルス感染症とは?
大人がかかるアデノウイルス感染症も、子供がかかるアデノウイルス感染症も同じものです。
先ほど紹介した記事にも書いている通り、アデノイドと呼ばれ、咽頭扁桃とも呼ばれている喉にあるリンパ組織の一つの影響を与えるウイルスが、アデノウイルスです。
そのアデノウイルスに感染すると、アデノウイルス感染症となります。
アデノウイルスの種類はなんと50種類以上あり、現在は67以上の型が報告されています。
それぞれ型によって諸症状が異なり、肝炎や脳炎まで引き起こすものもあります。
とはいうものの、流行するアデノウイルス感染症については、いくつか型で、いくつかの症状になっています。
こちらでは、流行するアデノウイルス感染症について述べていきます。
目の症状や喉の咽頭痛、高熱が出る咽頭結膜熱(プール熱)
よく耳にするプール熱は咽頭結膜熱とも言い、主にアデノウィルス3型に感染した場合になります。
アデノウイルスの症状である、結膜炎(目の症状)、咽頭痛(喉の症状)そして高熱の3大症状が全て揃っているのが特徴です。
とは言っても、全ての人が毎回すべての症状を引き起こすわけではなく、高熱が出て喉が痛いが、結膜炎はなっていないなどという事もあります。
子供の話ではありますが、私の娘がプール熱になった時も、高熱が出て喉の腫れは少し、結膜炎の症状は出ませんでした。
高熱が出る場合もアデノウイルス感染症の場合、上がったり下がったりを繰り返すことが多く、37台の微熱と39度以上の高熱を行ったり来たりします。
上がったり下がったりの発熱が5日ほど続き、扁桃腺が腫れて喉の痛みが伴います。
頭痛や腹痛、下痢を伴う場合もあります
発熱している間は、頭痛や腹痛、下痢を伴うことも多く、結膜炎の症状がみられることが多いです。
結膜炎を伴うと、目が真っ赤に充血して、目やにができます。
プールを介して感染することがあるため、プール熱と呼ばれるようになりましたが、最近のプールは塩素消毒などされていることが多く、プールで感染することは減りました。
目の充血のみで、高熱無し喉痛も弱いのが流行性角結膜炎
同じアデノウイルス感染症でも、高熱は出ずに、喉の痛みは強くないが、目の充血がひどい場合があります。
この場合は、アデノウイルスの8型が原因であることが多く、流行性角結膜炎と言われえるものになります。
一般的にははやり目と呼ばれています。
アデノウイルスのピークは夏、でも冬も
アデノウイルス感染症の患者数のピークは、6月ごろから増えだし、ピークは7月、8月の夏に迎えて、減少していきます。
2003年頃から、冬にもピークが見られるようになりました。
グラフでもしっかりと冬にもピークを迎えているのがわかります。
2019年は夏の流行より冬の流行の方が定点当たりの患者数が多くなっていることもわかります。
アデノウィルスの特効薬はありません
咽頭結膜炎の場合、5日から7日ほど高熱が出ますが、残念ながら、特効薬はありません。
基本的には自然治癒力で治すという事になります。
高熱が出るので、どうしても体がだるい場合や食事がとれない場合などは、適度に解熱剤などを使って治療して行けばよいでしょう。
しかし、熱が出ていることは、ウイルスと体が戦っている証拠なので、しっかりと水分を補給しながら、療養するのが一番です。
アデノウイルス感染症で会社に行ってもいいのか?
保育園や幼稚園、そして学校に通っている子供であれば、学校保健安全法という法律があり、アデノウイルス感染症で罹る「咽頭結膜炎」「流行性角結膜炎」については、しっかりと取り決めされています。
学校に行って良いとされているのは、咽頭結膜炎の場合、症状が消えたから2日経過してから。
流行性角結膜炎の場合、結膜炎の症状が消失してからとなっています。
しかし、会社や仕事という点では、直接的に法律で規制されたものはありません。
規制が無いのは、インフルエンザも同様です。
これはあくまで個人的な意見ではありますが、アデノウイルス感染症と診断されればしっかりと療養して休むべきだと思います。
もちろん業務の状況もあると思うので、しっかりと上司や部下の人たちと相談して、ゆっくり休み、しっかりと体調万全な状態で仕事復帰をした方が良いと思います。