先日、LCCの一つであるジェットスター(JETSTAR)で那覇空港から関西空港への飛行機を予約していたのですが、フライトする日に、というか、那覇空港に向かっている車の中で、欠航しているのを知り愕然。
空港に行く前にスマホでチャットで問い合わせができたので、チャットでやり取りするも、どうも納得がいきませんでした。
当たり前なのかもしれませんが、当事者になると、販売者側が有利な内容にどうしても納得いきません。
色々と調べてみたことをまとめてみました。
今回の旅程、目的はYUKIのファンクラブ会員限定ライブ
今回の飛行機の予約は、結構ギリギリに決めたものでした。
行く目的は、YUKIのファンクラブ限定ライブである「“COSMIC BOX”会員限定LIVE」に行くという事でした。
YUKIはご存知の方も多いと思いますが、元ジュディアンドマリー(JUDY AND MARY)のボーカリストでした。
今回、YUKIが2017年9月30日にソニー・ミュージックアーティスツとの契約が終了し、2018年2月にファンクラブも終了。
2018年5月1日に新しいオフィシャルファンクラブ“COSMIC BOX”が発足されました。
ソニー・ミュージックアーティスツとの契約終了後の初ライブ、その発足された“COSMIC BOX”会員限定のライブが開催されました。
そのライブに行くための飛行機を予約しました。
ギリギリになった理由は、元々は行けない予定だったのですが、11月中旬に行けることになって、飛行機を予約しました。
予定は以下の内容です。
- 11月23日(金)10:00頃:自宅から那覇空港へ(自家用車で送迎)
- 11月23日(金)12:10:那覇空港から関西空港へ(GK350)
- 11月23日(金)14:05:関西空港着
- 11月23日(金)16:00:“COSMIC BOX”会員限定LIVE OPEN
- 11月23日(金)17:00:“COSMIC BOX”会員限定LIVE START
- 11月23日(金)夜:友人と会食
- 11月23日(金)夜:友人宅(兵庫県西宮市)で宿泊
- 11月24日(土)12:30:関西空港から那覇空港へ(GK353)
- 11月24日(土)14:55:那覇空港着
- 11月24日(土)15:30頃:那覇空港から自宅へ(自家用車で送迎)
見ていただくとわかると思いますが、飛行機の予約以外は、ライブの予定だけでした。
欠航になっても損害を受けたのは、ライブのチケット費用です。
ホテル宿泊を予定していれば、前日に欠航の連絡をもらったとしても、予約内容によってはキャンセル費用がかかることもあるでしょう。
今回はそんなことはありませんでしたが、このような場合どうなるかも考えてみたいと思います。
乗る予定だったジェットスター飛行機が欠航、そして払戻について
今回乗る予定であったJETSTARの飛行機ですが、どのような経緯で欠航になったのか。
そして、どのようなやりとりで、実際にどのような対応をしてもらえたのか。
まずは今回起こった事実についてはまとめたいと思います。
ジェットスターに乗る予定が欠航連絡メールが前日、そして知ったのは当日
まずは時系列はこのような流れです。
- 11月15日13時:ジェットスターのホームページより11月23日(金)12:10那覇発GK350便と11月24日(土)12:30大阪(関西)発GK353便を予約
- 同時刻:予約時に決済完了
- 同時刻:件名「ジェットスター旅程表 (ご予約番号 ******) GK350 2018/11/23 GK353 2018/11/24」メールを受信
- 11月22日17時:件名「ジェットスターからのお知らせ」メールを受信。しかし、すぐには未確認
- 同時刻:件名「ジェットスターより2018/11/23出発GK350便に関するお知らせ<ご予約番号******>」を受信。しかし、Gmailの迷惑メールフォルダに振り分けられており12月まで未確認
- 11月23日(金)10時:定刻通りに出発するものと思っていたため、那覇空港へ自宅を出発。
- 移動中:ウエブチェックインができたかどうかを確認するために、スマートフォンで確認。ジェットスターのホームページにログインしてフライトを確認すると、「欠航」の文字を始めて目にし、欠航したことを認識。
- 移動中:ライブチャットにて欠航の振り替えについてやり取り
ちなみに那覇空港までは、妻に運転してもらっていたので、もちろん運転しながらやり取りしていたわけではありません。
欠航の連絡が来たのは、メールです。
よくわかりませんが、2通のメールが同時刻で届いていました。
1通は迷惑メールになっていたので、もしかすると迷惑メールになることを防止するために、短い内容のメールを送ってきているのかもしれません。
これはジェットスターさんをほめたいと思います。
しかし、このメールを僕が確認することはなく、フライト当日になってしまい、当日のフライト数時間前に欠航を知ることになりました。
払戻をすることはできたが、その他の費用については一切負担無し
欠航の事実を知っていから、ライブチャットでやり取りをしていました。
ライブチャットにしたのは、事実を文字として残せると思っていたからなんですが、
残念ながらライブチャットでも、履歴を見ることができません。
ライブチャットなのに、後から振り返ることができない。
ジェットスターの問い合わせ窓口に要望としては提出しましたが、改善されるかはわかりません。
今回、機材繰りが原因の欠航なので、払い戻しされるのは当然だと思っていました。
これについては、特に調べることも無く、当たり前のことだという認識でした。
僕としての要望は更に保証をしてほしいと考えたのが次の2点です。
- ジェットスターでコンサートに間に合う振り替え便を用意してほしい。
- ジェットスターでは無理なのであれば、他の航空会社の便に振り替えを行いたい。
- 他の航空会社でも振り替えできないのであれば、コンサートの費用を最低でも負担してもらいたい。
結果から言うと全て要望は満たされることはなく、購入した飛行機往復分の払い戻しのみでした。
まず、1のジェットスターの飛行機の振り替え便は全くありませんでした。
ジェットスターは便が多いようではありますが、ほとんどの便が予約でいっぱいなのか、当日はもちろん翌日も「振り替え便は用意できません。」という結果になってしまいました。
次に2の他の航空会社についてですが、JALの便に唯一コンサートに間に合う飛行機があることがわかりました。
「JALの飛行機に乗るので、差額となる金額(おそらく2万円ぐらいだったと思います。)を負担してもらいたい」
「そんな規定はなく、そんなことはできない」
冷たく断られました。
そして最後の3の要望
「コンサートの実費(1万円強)を負担してもらいたい」
「そんな規定はなく、そんなことはできない」
同じく冷たく断られました。
ライブチャットのやり取りで最後に驚いたのが、次の一言。
「飛行機代以外の費用負担については、旅行保険などをお確かめください。」
完全にジェットスターとしては、何もできないから、勝手に頑張って調べて、見たいな風に受け取りました。
本当に納得がいかない結果です。
飛行機の予約、購入をした場合の契約はそもそもどうなのか
飛行機の予約をした場合、航空会社との契約をすることになります。
契約には、詳細な内容があり、それによって基本的には縛られるものです。
まずはそもそも、航空券を購入したときに交わされた約束はどうだったのか、改めて調べてみました。
10. 航空便のスケジュール、延着又は欠航
10.1 スケジュール(a)当社は、特定の航空便の出発予定日及び出発予定時刻に従って、お客様及びお客様の手荷物を運送できることを保証するものではありません。悪天候、航空管制の遅延、ストライキ、技術上の混乱及び使用航空機の到着遅れを含み、これらに限定されない理由の範囲で、通知無くしてスケジュールが変更されることがあります。飛行時間は、当社とお客様との間の運送契約には含まれません。
(b)当社がお客様の予約を受け付ける前に、当社又は当社の指定代理店は、お客様の航空便の出発予定時刻を告知し、出発予定時刻は、お客様の旅程表及び領収書に記載されます。お客様の旅程表及び領収書が発行された後、当社にお客様の航空便の出発予定時刻を変更する必要が生じることがあります。お客様が当社又は当社の指定代理店に対して、連絡先の情報を通知した場合、当社又は当社の指定代理店は、変更についてお客様にお知らせするように試みます。
(c)お客様がお客様の予約に対する支払いをした後、当社がお客様の航空便の出発予定時刻を大幅に変更する場合又はお客様の航空便が欠航となる場合(当社のやむを得ない事情に基づく場合を除く)であって、かつ、
この変更により、お客様が、お客様の旅行目的のためにお客様の予約を利用できない場合であって、更に、
当社又は当社の指定代理店が、お客様が受け入れ可能なその他の当社が運航する便を予約することができない場合に、
当社は、お客様に対して運賃を払い戻します。法律で要求されない限り、当社は、時刻変更又は欠航によってお客様に生じる可能性のある費用の支払いについては責任を負いません。10.2 やむを得ない事情による変更
やむを得ない事情(戦争、内紛、火災、洪水、悪天候、天災、当局による措置、当社の管理や制御が及ばない機体、機械や設備の事故や障害、ストライキを含むがこれらに限らない)によって大幅な遅延又は欠航が生じた場合、お客様が搭乗手続済みか否かを問わず、当社はお客様がお客様の目的地に到着できるよう当社の運航する空席のある次の便への振り替え又は運賃の払戻をいたします。しかし、法律で要求されない限り、当社は、その遅延又は欠航の結果お客様に生じる可能性のある費用の支払いについては責任を負いません。
10.3 接続便の不提供
当社によってこれと異なる通知がなされた場合ではない限り、お客様は、個々の航空便の到着後、お客様の受託手荷物を引き取らなければなりません。受託手荷物の引取り及び再搭乗手続に要する時間を見越して接続便の予約を行うことは、お客様の責任となります。詳細な情報は、当社のウェブサイトであるjetstar.comをご参照ください。
今回、お世話になる予定であった、ジェットスターのホームページでは、このようになっています。
ジェットスター・ジャパン株式会社の運送約款というところの、今回の内容はスケジュールの欠航なので、こちらから抜粋しました。
さてどうでしょう。
自分なりにまとめて簡単に言うと
- 何日の何時にどれぐらいの時間をかけて、あなたを運ぶという約束はできません。
- 出発予定時刻を勝手に変更することがあります。
- 出発予定時刻が大幅に変更になった場合と欠航の場合については、旅行目的のための予約を利用できない場合で、更に、ジェットスターが運航する他の便を予約できない場合に限って払い戻しをします。
- しかし、変更や欠航によって、お客さんに生じる可能性のある費用は支払いません。
- 天候などのやむを得ない理由の場合、ジェットスターが運航する他の便への振り替え又は払い戻しをします。
- しかし、その他の費用については支払いません。
私が理解したのはこのような内容です。
天候などやむを得ない理由でも、機材繰りが理由でも振替か払戻はしてもらえる
結局のところ、大幅な変更や欠航があった場合、ジェットスターの飛行機への振替か払戻はします。
でも、それ以上のことは一切しません。
という事ですよね?!
ジェットスターの場合、天候や戦争、内紛なども含む、やむを得ない事情による変更、欠航によって、飛行機に乗れない場合であっても、振り替え又は払い戻しをしてもらえるそうです。
理由が何であっても保証される内容は同じようです。
天候が同じでも、機材繰りが理由でも同じというのは、全く納得はできませんが、そのようなことのようです。
振り替えたことによって延泊になる場合のみ
こちらのメールは迷惑メールになってしまっていた欠航を知らせるメールの一部抜粋です。
※タップすると大きな画像をご覧いただけます。
こちらのメールを見ていただくとわかると思いますが、欠航になってしまった飛行機を振り替えて、翌日などになってしまった場合、それに伴う宿泊費や食事代はジェットスターに負担していただけるようです。
当日予約して1万円までで食事も3千円までというのは、それだけで過ごそうと思うと本当にギリギリな気がしますが、一応負担していただけます。
記載してい通り、空港から自宅までが50㎞以上離れている場合なので、那覇周辺や沖縄本島中南部地域の人は、負担してもらえません。
名護以北が自宅であれば、那覇周辺に宿泊するのは負担していただけると思われます。
行けなくなってしまった先のホテルのキャンセル代も自己負担
沖縄に旅行に来ている人で、復路便が今回のような欠航になって、延泊する必要がある場合は、費用を負担していただけます。
しかし、往路が欠航してしまった場合は、飛行機の費用以外は全く保証されないようです。
私の場合は、友人の家に泊めてもらえるという事になっていたので、ホテルの予約などはしていませんでしたが、前日キャンセルだとキャンセル料金が発生するホテルがたくさんあります。
このような場合でも、ジェットスターとしては、一切負担はしませんという事のようです。
旅行保険でホテルやコンサートのキャンセル代などが保証される?
私が負担は行っているのは、クレジットカードに付帯している旅行保険のみです。
JALカードを持っているのですが、カードの種類やステータスによって異なりますが、「国内旅行傷害保険」というのが付帯されています。
しかし残念ながら、国内旅行傷害保険の内容は、旅行中にケガをしたり、死亡したりした場合の補償なので、欠航などの場合は何も保証されないようです。
一般的に旅行の時に入ることもある「国内旅行傷害保険」の中には「航空機欠航補償付きプラン」というのがあるようです。
それであれば、今回も保証された帰れなくなった場合の、ホテル代などは保証されるようです。
しかし、行くことができなかったためのキャンセル費用などを保証されることはないようです。
他のLCCやJAL、ANAなどの航空会社でも同じなのか?
今回はジェットスターについて、中心に調べましたが、他の航空会社でも調べてみたいなと思っています。
法律としては、ジェットスターだけにとどまらず、このような内容のようですが、他の航空会社ではもっと厳しかったり、逆に負担してもらえたりするかもしれません。