【最新更新情報】3度目の溶連菌感染症の疑いについて追記
2歳児にもなると色々な病気にかかりますね。
2019年1月に2度目の溶連菌感染症にかかりました。
そして先日3度目の疑いがありましたが、陰性でしたが、ちょっと動画を作成したので是非ご覧ください。
子どものおかげで自分の勉強になるなと思っています。
今回初めてかかったのが「溶連菌性咽頭炎」いわゆる溶連菌感染症と呼ばれている病気です。
ウイルス性の病気じゃなくて、菌が原因で、抗生物質が効くというのは驚きました。
色々調べると驚きもあります。
そんな驚きなどをまとめてみました。
溶連菌感染症ってそもそも何?海外もあるの?英語では?
溶連菌感染症は呼んで想像がつくと思いますが、溶連菌が感染して諸症状を引き起こす病気のことです。
溶連菌とは、溶血性連鎖球菌というのが正式な名称で、これが略されて溶連菌と一般的には呼ばれています。
この溶連菌はいくつかの種類があります。
まず、α溶血とβ溶血を呈する2種類があり、更にβ溶血の中で人に対しての病気の原因になるのがA群、B群、C群、G群などあります。
たくさんの種類がありますが、90%以上がβ溶血のA群の溶連菌が原因によって溶連菌感染症を引き起こしています。
よって、A群β溶血性連鎖球菌の感染によって引き起こす病気を、一般的には溶連菌感染症と呼んでいます。
英語では「hemolytic streptococcal infection」と表記され、hemolyticは溶血性を意味し、streptococcal が連鎖球菌、infectionが感染という意味になります。
溶連菌感染症になるのは何歳からなの?
溶連菌感染症にかかるのは、以前は3歳以上に多い疾患だとされていました。
しかし、最近では保育園などで乳幼児の小さな時期から集団生活をするようになったため、1歳児でも溶連菌感染症にかかるようになってきました。
溶連菌感染症のどこからうつる?感染経路は?
溶連菌感染症の感染経路は人から人へと移り、主に飛沫感染及び接触感染によるものになります。
飛沫感染とは、溶連菌感染症にかかった感染者が咳やくしゃみをすることによって、感染源である溶連菌をまき散らされます。
そのまき散らされた溶連菌によって感染してしまう恐れがあります。
また、接触感染については、文字通り感染者と接触したことにより感染するという事です。
皮膚と皮膚が触れ合ったりすることはもちろんですが、食器やタオルなどを介して接触することによって感染することがあります。
家庭内で感染を防ぐためには、タオルを共有するのは避けるのがいいかと思います。
溶連菌感染症の潜伏期間は?
溶連菌感染症についても、潜伏期間というのがあります。
それほど長い期間ではなく、約2~5日程度の期間です。
なので、週明けに発熱したとなると、週末に行ったショッピングモールなどではなく、週末に保育園などで感染したと考えた方がいいかなと思います。
流行する時期については冬が主に多いはずなんですが・・・
溶連菌感染症の流行する時期については主に11月から4月と、秋から冬、そして春にかけて流行することが多くなります。
しかしながら、最近の流行時期はゴールデンウイーク明けの5月中旬から6月にかけて流行することが多くなっています。
現在、溶連菌感染症の流行時期というのはほとんど無く、年中感染する恐れがあると考えておいた方がいいと考えます。
最近感染する人が増えているという噂は本当なのか?
溶連菌感染症と言われているA群溶血性レンサ球菌咽頭炎の感染者数は、年々増加傾向にあります。
しかし、それは単純に感染した患者数が増えたからという訳ではないようです。
近年、診察中などにすぐに結果がわかる迅速診断キットがあり、その普及が進んでいることにより、溶連菌感染症と診断される患者数が増えていると考えられています。
患者数が増えていることは一概に望ましいとは言えませんが、ある意味では安心できる指標の一つかもしれません。
何度も感染することがある感染症
溶連菌感染症は一度かかれば、それ以降はかからなくなるような病気ではありません。
一度かかっても、また感染する恐れがあります。
実際、うちの子供も2度目の溶連菌感染症になりました。
その時のお医者さんのお話では、1度かかるとかかりやすい子供がいるそうです。
理由はわからないそうですが。
溶連菌感染症の症状は高熱やイチゴ舌、発疹など下痢は?
溶連菌感染症の症状の主なものはこちらです。
- 高熱
- 発疹
- 咽頭発赤
- イチゴ舌
基本的にはこのような4つの症状が主な諸症状だと言われていますが、その中でも多いのが、高熱とのどの痛みです。
しかし、みんながみんなこのような症状がおこるわけでもなく、高熱についても、38度以上の高熱がおよそ3割であったという報告もあります。
また、下痢や吐き気嘔吐については、あまり症状として見られるとは報告されていませんが、ある報告には2割弱程度、下痢や嘔吐などの症状が見られたという報告もあります。
実際に感染したと診断された我が子の症状
うちの子の諸症状は、高熱と全身の発疹です。
高熱については、初めは微熱程度だったのですが、38度を超えてから、病院に行くまでの丸1日程度は38度を超えていました。
ある時には39度に達することもありました。
後は、全身の発疹です。
上の写真にあるのが実際の写真なんです。
非常にわかりにくいのですが、特に太もも辺りが赤くなっていて、まだらというより、全体的に赤くなっている感じです。
それが腕やお腹も少し見られたというのが実際の我が子の症状です。
2度目に感染したときの我が子の症状
2度目の感染の時は、1回目のような発疹は全く現れませんでした。
お医者さんの話では喉は晴れていたようでしたが、溶連菌感染症の症状が重く出ているほどではなかったようです。
熱はある程度出ましたが、最も高くて38.3度と、熱も1度目ほど高熱ではありませんでした。
2度目だったので軽かったのか?理由はわかりませんが、事実としては2度目の症状の方が軽かったです。
溶連菌感染症で来院したときは、検査で明確に
溶連菌感染症のいいところは検査をすることで明確にわかるという点です。
溶連菌感染症の症状があり、溶連菌感染症の疑いがあった場合、しっかりと治療するためにも、検査をすることがほとんどです。
のどについた細菌を綿棒でとり、検査をするという方法です。
結果が出るまでに5分から10分と非常に短い時間で結果がわかります。
実際に我が子が検査をして結果が出るまでおよそ10分ほどだったと思います。
治療方法は抗生剤をしっかり飲むこと。
溶連菌感染症と診断されて処方されるのは、ペニシリン系抗生剤、抗生物質で、このペニシリン系抗生剤が溶連菌の治療薬として有効だそうです。
よく処方されるのは、アモキシシリンで商品名としてはパセトシン、ワイドシリン、サワシリンといった薬です。
今回処方された薬は、ペニシリン系抗生剤であるワイドシリン細粒でした。
なぜペニシリン系抗生剤が投与されるかというと、一つは溶連菌によく効くというのが大きな理由ですが、もう一つが最近よく抗生物質で話が出てくる「耐性菌」が報告されることがほとんどないという点です。
しかし、基本的にはペニシリン系抗生剤を服用しますが、ペニシリン系抗生剤にアレルギーがあったり、また服用している間に発疹などアレルギー反応があった場合は、他の抗生剤を服用する場合もあります。
その他の抗生剤といえば、マクロライド系抗生物質のアジスロマイシン、クラリスロマイシンなどです。
それぞれ違いはありますが、基本的には抗生物質が非常に効くのが、この溶連菌感染症です。
しかし、マクロライド系抗生物質は耐性菌が40%以上と多く、効果がない、効かないということがあるそうです。
また、PAE効果がないという事です。
PAE効果とは、菌の発育を抑制するための薬剤濃度以上で最近に接触した場合に、その濃度以下になったとしても細菌の増殖を抑制する効果のことを言います。
その他には、ニューキノロン系抗生物質というのがあり、その商品がレボフロキサシンのクラビットなどです。
しかしこのニューキノロン系抗生物質を溶連菌で処方されることはなく、ペニシリン系抗生剤などが効かないマイコプラズマ感染症などに有効な抗生剤です。
抗菌薬である抗生剤はいつまで飲み続ける必要があるのか?
基本的には、ペニシリン系抗生剤を10日間~14日、2週間ほど飲むことになります。
症状などによって少し前後はありますが、処方する医師、お医者さんの指示に従って飲むようにしましょう。
10日間飲むのですが、飲み始めて1日、2日で熱が下がって喉の痛みの和らぎます。
しかし症状が治まったからといって、薬を飲むのをやめてはいけません。
というのも、溶連菌感染症はその後リウマチ熱などを引き起こすことがあるからです。
症状が治まっても、しっかりと処方された分、10日間なら10日間しっかりと飲むことが重要です。
しっかりと最後まで飲むことで、溶連菌を確実にやっつけることができるのです。
溶連菌感染症が回復そして完治
抗生剤を飲むことによって、辛かった発疹やのどの痛みなどは1週間以内には治まることが多いです。
しかし、その後指先の皮膚がベロンと剥けることがあります。
実際にうちの子も親指が顕著にベロンと剥けてしまいました。
気になるようで自分で取ろうとしたので、綺麗に切ってあげた方が良いかと思います。
これは3週間ほどこのような状況になることもあるようです。
溶連菌感染症は大人にもうつる病気です。
溶連菌感染症は、昔は一度かかってしまえば免疫がついて、それ以降はかかることはないものだとされていました。
しかしながら、最近は、抗生物質を処方されて溶連菌感染症を治療することがほとんどです。
簡単に確実に治療できるので、抗生物質での治療についてメリットは大きいのですが、その事によって、免疫のでき方が不完全で、再発の可能性があります。
子どもが感染した場合、両親などの家族にも、うつる可能性はあります。
もし、子供と同じように熱やのどの痛みなどが出た場合には、病院に受診し、子供などが溶連菌感染症にかかったと言って、確実な診察をしていただくことをおすすめします。
溶連菌感染症はプールでうつることはあるの?
溶連菌感染はアデノウイルス感染症(咽頭結膜炎、プール熱)とは違うので、プールで感染するという病気ではありません。
しかし、先の方でもいった通り、感染経路としては接触感染が一つですので、タオルなどが原因で感染することがあります。
溶連菌感染症の患者と一緒にプールに入ったからと言ってうつるというわけではありませんが、うつらないと一概にいう事はできません。
溶連菌感染症にかかった場合、保育園はいつから?仕事はいつから?
溶連菌感染症にかかった場合、人から人へ感染する感染症であるため、保育園や学校、大人の場合は仕事へ行くことは好ましくありません。
しかしながら、ずっと行ってはいけないというわけではなく、しっかりと一定期間の治療を経てから行くことが望まれます。
一体どれぐらいの期間かというと、抗菌剤である薬の抗生剤、抗生物質を飲み始めてから24時間が経過すれば、基本的には通園、通学、通勤して問題ありません。
抗生剤を飲み始めると、ほとんどの菌は抗生物質に負けていなくなってしまいます。
そして、24時間以内には伝染するようなことはなくなります。
なので、24時間が経過すれば基本的には保育所や幼稚園、学校、会社に行っても問題ありません。
医師の指示もあると思いますので、それに従うようにしましょう。
うちの子との場合は、発熱しだした翌日の午前中に病院を受診し、お昼ご飯の時に初めて抗生剤を服用しました。
医師の指示としては、翌日は必ず保育園は休むようにという指示でした。
翌々日については、熱などの症状がなければ、通園しても問題ないという事でした。
妊娠中の妊婦さんは特に気をつけたいB群溶結性連鎖球菌(溶連菌)
B群溶結性連鎖球菌という病気は、一般的な溶連菌感染症とは異なります。
最初に言ったように一般的な溶連菌感染症はA群ですが、妊婦さんが気をつけたいというのはB群という種類になります。
B群溶血性連鎖球菌はGBSとも呼ばれています。
B群溶連菌は女性の膣内の常在菌で、多くの方がこのB群溶連菌を保有していて、およそ10%~30%の方が保有していると考えられています。
そんなに多くの方が持っている菌で何を気をつけたいかというと、B群溶連菌が妊婦さんに影響を及ぼすことはありません。
しかし、赤ちゃんには影響を及ぼす菌で、赤ちゃんが生まれる時に、お母さんの膣でB群溶連菌に感染することがあります。
実際にGBS感染症(B群溶連菌感染症)を発症する確率は1%と低いのですが、発症した場合、急速に重篤化し、死亡に至るケースもあるので注意が必要です。
B群溶連菌にはどういう対応をしていくのか
妊娠し赤ちゃんを産むまでの過程で、妊娠35週~37週の時に、GBS検査(B群溶連菌検査)をするようにという指針になっていて、基本的にはこの時に全ての妊婦さんについて検査を行います。
上の写真にもあるように母子手帳にもしっかり記載されています。
もし陽性だった場合でも、すぐに対処をするわけではありません。
実際に赤ちゃんが生まれる時に処置を行うことになります。
処置の方法は、一般的な溶連菌感染症と同じように抗生物質での対処になります。
対処は、陣痛や破水が起きて入院してから、抗生物質を点滴で投与するのが一般的です。
また、予定帝王切開の場合は、赤ちゃんがB群溶連菌のいる膣を通ることがないので、特に何も行いません。
しかし予定していた手術日より早くに陣痛や破水が始まった場合には、抗生物質を投与しながら帝王切開を行います。