栄養豊富な海藻類の赤ちゃんへの効果をまとめ!わかめ・もずく・海苔・とろろ昆布で一番はこれ!

海藻類は栄養がたっぷりで
体にいいというイメージがありますよね。

わかめは髪の毛にもいいなんて
言われることもありますね。

海藻類って赤ちゃんにはどうなんでしょう?
大人に良いものが赤ちゃんにもいいとは限らない。

そこのところが難しいですよね。

海藻と言っても色々ありますが
とりあえず、海藻類についてまとめてみました。

海藻類の栄養素、栄養価を比較

海藻類と言えば代表的なのはわかめでしょうか?

生のわかめである
わかめ(原藻)100g当たりの栄養素はこんな感じです。

  • カロリー:16kcal
  • 脂質:0.2g
  • コレステロール:0mg
  • ナトリウム:610mg
  • カリウム:730mg
  • 炭水化物:6g
  • タンパク質:1.9g
  • ビタミンC:15mg
  • カルシウム:100mg
  • 鉄:0.7mg
  • ビタミンD:0µg
  • ビタミンB6:0mg
  • ビタミンB12:0.3µg
  • マグネシウム:110mg

その他、海藻類と言えばなんでしょうか?

もずくにとろろ昆布、青のり、焼きのり、ひじき
といったところでしょうか?

という事で、これらの栄養素を比較してみます。

  わかめ(原藻) わかめ(湯通し塩蔵わかめ,塩抜き) もずく(塩蔵、塩抜き) とろろ昆布 焼きのり 青のり ひじき
カロリー (kcal) 16 11 4 117 188 150 139
脂質 (g) 0.2 0.4 0.1 0.9 3.7 0.3 1.3
コレステロール (mg) 0 0 0 0 22 1 1
ナトリウム (mg) 610 540 90 2100 530 3400 1400
カリウム (mg) 730 12 2 4800 2400 770 4400
炭水化物 (g) 6 3.1 1.4 50.2 44 56 56
タンパク質 (g) 1.9 1.7 0.2 6.5 41 18 11
ビタミンC (mg) 15 0 0 19 210 40 0
カルシウム (mg) 100 42 22 650 280 720 1400
鉄 (mg) 0.7 0.5 0.7 3.6 11.4 74.8 55
ビタミンD (µg) 0 0 0 0 0 0 0
ビタミンB6 (µg) 0 0 0 0.02 0.6 0.5 0
ビタミンB12 (µg) 0.3 0 0.1 0 57.6 31.8 0
マグネシウム (mg) 110 19 12 520 300 1300 620

栄養素の比較はこんな感じです。

乾燥したものと生のものでは
純粋に比較するのは難しいですが
乾燥したものをそのまま食べるときは
簡単に栄養素を取れますね。

その代わりたくさん食べるのが
難しくなりますが。

海藻にはミネラル、そして食物繊維が豊富

こちらからわかるのはとても
カリウム、カルシウム、マグネシウムと言った
ミネラルが豊富だという事です。

上の表からはわかりにくいですが
水溶性食物繊維が非常に豊富です。

その食物繊維の代表的なものは
「アルギン酸」「フコイダン」といったものです。

食物繊維の一覧はこちらのようになります。

食品名 食物繊維(g/100g)
わかめ(原藻) 3.6
わかめ(湯通し塩蔵わかめ,塩抜き) 3
もずく(塩蔵、塩抜き) 1.4
焼きのり 36
青のり 39
ひじき 43

それぞれとても豊富な量の
食物繊維が含まれています。

海藻を分類したら、このように分類される

海藻とはそもそも大きな分類でいうと
藻類という分類になります。

海藻はその藻類の中でも
見て判別することができる海産物の総称です。

海藻は更に細かく分類することもできて
3つに分類することができます。

  • 褐藻類
  • 紅藻類
  • 緑藻類

この三つに分けることができます。

一つ目の褐藻類の代表的なものはわかめで
栗の実のような茶色、褐色であることが特徴です。

二つ目の紅藻類は名称の通り、紅色、赤色を
しているのが特徴で、
代表的なものは寒天の原料にもなる
テングサやオゴノリといったものになります。

三つ目の緑藻類は緑色で光合成色素を持っています。

代表的なものはアオサやアオノリなどといったような
イメージ通り緑色の藻類になります。

赤ちゃんに海藻を与えてもいいのはいつから?

赤ちゃんに食べさせる時期は気を使いますよね。
いったいいつから大丈夫なのか?

海藻もやっぱり時期はありますね。

おおよそで言うとやはり
あまり早い時期から与えるのは
控えた方がいいようです。

沖縄県小児保健協会ホームページより

離乳食中期と言われている7,8ヶ月ぐらいに
あおさ(青のり)から始めるのがいいようです。

そして、わかめやひじき、きざみのりなどは
離乳食後期(9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月)
もずくや本格的な焼き海苔(のり)は
離乳食完了期(1歳~1歳6ヶ月)
ぐらいで与え始めるのがいいようですね。

おおよそを表にまとめてみました。
指標が色々とあるので
基本的には上記の沖縄県小児保険協会
が推奨するものに
他ではOKとしている時期は△としました。

  授乳期
生後5ヶ月、6ヶ月
離乳食初期
生後5ヶ月、6ヶ月
離乳食中期
7ヶ月、8ヶ月
離乳食後期
9ヶ月、10ヶ月、11ヶ月
離乳食完了期
1歳~1歳6ヶ月
幼児食
1歳7ヶ月~2歳
あおさ(青のり) × ×
わかめ × ×
ひじき × × ×
きざみのり × × ×
もずく × × ×
とろろ昆布 × × ×
焼き海苔(のり) × × ×

わかめや海苔など海藻にアレルギーはあるのか?

消費者庁が示している
アレルギー表示には海藻類はありません。

だからと言って完全に
安心できるものでもありません。

基本的にはすべての食品には
アレルギーになる可能性はあると言えます。

実際にアレルギーになって
口の周りが赤くなってしまう症状が
出た方もいるようです。

しかしながら、海藻類については
アレルギーは出にくい食品とされています。

完全に安心するのもいけませんが
過度に気にする食品ではないかと思います。

赤ちゃんの便秘には海藻が効果的?下痢になる?

海藻類は先にも言ったように
とても水溶性の食物繊維が豊富です。

水溶性食物繊維は名前の通り
水に溶けやすい食物繊維です。

この食物繊維は腸の働きを良くして
簡単に言うと便を柔らかくする作用があります。

水溶性食物繊維の働きは腸内細菌の作用を活発にし
乳酸菌などの菌を増やして腸内環境を改善することです。

ですので、便秘の赤ちゃんに与えるのは
効果的な食品の一つだと言えます。

しかしながら、逆に下痢の場合は
海藻類を与えるのは避けた方がいいです。

この理由は便を柔らかくするという効果を
考えれば簡単ですが
下痢を更に助長することになってしまいます。

海藻で栄養を取れるのは日本人だけ!

2010年にイギリスの有名な科学誌Nature(ネイチャー)に
掲載された海藻に含まれる多糖類を分解する酵素を持っている
海洋性バクテリアについての内容が掲載されました。

その中にあったのがなんとこのバクテリアは
日本人の排泄物からしか見つかっていないという内容でした。

日本人は古くから海苔などの
海藻類を摂取していて
昔は海苔などは焼かずに食べていたため
海洋性のバクテリアを体内に取り入れたと
いう事でした。

基本的にこのバクテリアを持っていない
欧米人は海苔を食べても
消化されずにそのまま排泄物で出てしまうそうです。

今はお寿司を代表として
欧米諸国でも海苔を食べる機会が増えてきました。

日本ほど食べることはないかもしれませんが
和食が世界遺産に登録されたり
海藻が体に良いといったことが
言われるようになってきているので
欧米諸国でも更に海藻を食べれば
日本人と同じようにしっかりと
消化できるようになるのかもしれません。

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